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コト売りの本質④顧客起点 2025年ver

2025/10/31更新:

 

「顧客起点の“考え方”と“行動”は、すべての場面で活かせる」

「コト売り」でずっと伝え続けてきたことがあります。

それが、「顧客“視点”ではなく、“顧客起点”で考える」

という考え方です。

「視点」とは、“お客様になったつもり”で考えること。

「こう見えているだろう」「こう思うだろう」──つまり想像の世界です。

 

一方、「起点」とは、

お客様の“実際の声や行動・感情”を出発点にすること。

この違いが、商いの結果に大きく影響するんです。

 

そして、この考え方はPOPやSNS投稿のような販促ツールに限りません。

・売場づくり
・スタッフミーティング
・会議の議題
・経営戦略や商品開発 …

どんな場面でも、“お客様の感情や言葉”を出発点にするだけで、行動が変わるのです。

 

事例①【アパレルショップの朝礼】

アパレル店で、以前は売上や在庫情報の共有だけで終わっていた朝礼。

そこに「昨日のお客様のひとこと」を持ち寄るようにしたんです。

ある日、スタッフがこう話しました。

「昨日のお客様、試着して“これ、かわいいけど私には若すぎるかも…”ってつぶやいてて。」

この言葉をきっかけに、その日のおすすめトークが変わりました。

「落ち着いた色味で、大人っぽく着こなせるアイテム、いくつか揃ってますよ^^」

お客様の「気持ち」から始まる接客に変わり、

売上よりも先に笑顔が増えたと、店長は話してくれました。

 

事例②【飲食店のメニュー開発会議】

ある飲食店のメニューリニューアル会議。

これまでは「売上が悪いメニューを下げて、人気商品を増やそう」という議論が中心でした。

でも、その日はホールスタッフが言いました。

「最近、“野菜をもっと食べたい”って言うお客様、けっこう多いんです。」

そこから、「食べごたえのあるサラダプレート」や「野菜が主役の定食メニュー」など、

お客様の声を起点にした新メニューが生まれ出したのです。

結果は──

客単価が上がり、徐々にリピーターも増えました。

「売上のため」ではなく「お客様の声のため」に動く

どちらの事例も、「数字」や「自分たちの事情」からではなく、

お客様の“気持ち・言葉”から始めたことで、結果的に売上もついてきました。

 

僕が伝えたいのは、これだけです。

 

顧客起点の考え方と行動は、あらゆる場面に活かせる。

・販促にも
・商品企画にも
・チームミーティングにも
・スタッフ教育にも

 

「顧客の声から考える」

その“姿勢”だけで、大きく変わってきます。

 

 

【コト売りの本質 2025ver】
コト売りの本質①商売とは
コト売りの本質②伝える力
コト売りの本質③売り方は在り方
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