
今年の最後のブログは、2025年に印象に残った出来事を書き留めたいと思います。
11月に、スポーツ用品業界の集まりで講演をさせてもらいました。
この会には、スポーツ用品メーカー、問屋さん、小売店の
経営者やリーダーが多数参加されていたのです。

ちなみにスポーツ用品の現状は、こんな感じです。
市場規模は、2024年は約1.67兆円、2025年は約1.74兆円(国内出荷額ベース)と微増が予測されていて、コロナ禍の落ち込みから回復しているように見えます。
ただ、その中で伸びているのは、健康・ライフスタイル需要が増加しているので
「パーソナルスポーツ」(ランニング、ヨガ、登山など)と、ビジネスのカジュアル化によるスニーカー需要などで、野球やサッカーなどは右肩下がり。
今回集まられたのは、何十年も専門店をされている小売業の方と、そこに関わるメーカーや商社の皆様でした。スポーツ用品業界の中でも伸びている部門ではなく、縮小してきている部門の皆さん。
それぞれの立場があるからこそ、大変なんだろうなと思っていたのです。
メーカーはメーカーの生き残る道を、商社は商社として生き残る道を、
同じく小売店も生き残る道をそれぞれで考えると、どうしてもすれ違ってしまうことになります。

例えば、メーカーが生き残りのためにネットで直販を強化する流れは、スポーツ業界以外でもあると思います。
そのメーカーの動きを見て小売店は「なんで直販するんだ!小売店のことは考えていないのか!?」と思う。
でもメーカーの立場からすれば・・・・いままで通り小売店が売れていれば、こんなことしなくてもいいのに、、、「じゃあ、もっと売ってくれよ!」と思っている。でも、卸先でもあるので強くは言えない。
結果、小売店がメーカーに「売れないから、販売協力をして欲しい」「利益が少なくてやっていけないので、仕入れを訳すして欲しい」などと何かを求めれば、メーカーからも何かを求められる。
逆も同じです。
こうして、求めあう構造ができあがってしまうと、なかなか前に進まず、愚痴ばっかりが出てくることが多い。
講演をさせてもらうにあたり、メーカーさんと商社さん、小売店さんを合わせた3層が、
どうしたら活性化していくのかということ。
本当は、愚痴りたい訳でもないし、いがみ合いたい訳でもないはず。
こんな会合を開いているということは、一緒に業界を活性化させていきたという思いが必ずある。

そんな思いを感じ、メーカー・商社・小売店のできることを再確認し、どうしたら業界が良くなっていく可能性があるか?を中心に講演をさせてもらったところ、少し暗かった雰囲気が一気に明るくなって、参加者の方が想像以上に盛り上がっていただいたのをみて、改めて実感したのです。
あぁ、みんなスポーツが好きで、仲良くやりたいんだ。
ただ、その具体的なイメージが湧かなかっただけだと。
・それぞれの”強み”は何なのか?
・その強みを活かすには?
これも大切なのですが、一番必要なのは、
メーカー、商社、小売店の強みを合わせて「誰に、どんなコトができるのか」
これを明確に言語化し、イメージすることが大事なんだと実感しました。
バラバラになって、それぞれのことを考え出すとまとまらないのは当たり前。
力を一つにするには、共通の目的を明確にすること。
そして、それは顧客起点で考えること。
このことはスポーツ業界全体のことで、いろいろな人の思いが絡んでいるので特にそうかもしれませんが、1つの会社もそうですし、ひとりの個人だって同じなんだなと。
そんなことを強く感じさせてくれた出来事でした。
この出来事をベースに、僕も来年に向かってできることを考えていきます。
今年も1年、ありがとうございました!
よいお年をお迎えくださいね^^

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