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コト売りの本質②伝える力 2025年ver

2025/10/17更新:

 

「“伝える力”があってこそ、お客様を喜ばせることができる」

──ターゲット・感情・行動を見据えて伝えよう

 

「いい商品なんですけど、なかなか売れないんです」

これは、現場でよく聞く声です。

商品には自信がある。品質も悪くない。値段も適正。

でも、売れない。

 

その理由を、こう考えてみてください。

思いがあっても、「伝える力」がなければ、届かない。

 

「伝える力」には順番がある

私はこれまで22年間、現場の販促やPOP作成をお手伝いしてきました。

そこで分かったのは、「伝え方」には、順番があるということです。

 

【伝えるスキルの3ステップ】

① 誰に(ターゲット)
┗ 年齢や性別だけでなく、「どんな気持ちでお店に来たのか?」まで想像する
┗ 例:料理が苦手な主婦/最近ガーデニングを始めた初心者

①⁺①のターゲットは、 どんな“コト”を抱えているのか?
┗ 不安・不満・不便・興味・期待など
┗ 例:「育て方が分からない」「忙しいけど何か育ててみたい」

 

② 何を伝えるか
┗ 困っている人には「安心」を、
興味がある人には「ワクワク」や「発見」を届ける

 

③ どんな行動をとってほしいか
┗ 来店・試着・体験・予約・問い合わせなど、具体的なアクションを明確に伝える

 

伝え方が変わると、売り方が変わる

「伝え方の順番」が整うと、売場も変わります。

特に、POPの内容がまったく変わってきます。

 

たとえば、園芸店で「初心者向けの野菜苗」を売るとします。

【悪い例:モノ視点のPOP】

「夏野菜苗 入荷しました!」

これでは、ただの情報で終わります。
誰に向けているか、何を伝えたいのか、何をしてほしいのか、すべてが不明確です。

 

【良い例:顧客起点で伝えるPOP】

「はじめての家庭菜園、何から始めていいか迷っていませんか?
この夏、まずは“プチトマト”から!
毎日の水やりと、笑顔の食卓が待っています♪」

さらにPOP下に一言:

「育て方マニュアルあります。スタッフまでどうぞ!」

このように、誰に向けて/どんな感情に寄り添い/どんな行動を促すかが明確になると、

POPが「伝えるツール」から「お客様を喜ばせるツール」へと変わっていきます。

 

伝えるために、思いは大切です。

ただ、思いがあるだけでは、伝わりません。

「伝える力」があることで、初めて“お客様を喜ばせること”ができます。

 

商品力に自信があるのに売れないなら、

一度、伝え方の順番を見直してみてください。

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