「自社商品の開発ストーリーを載せよう」
「自社の物語を掲載しよう」
人は、商品やサービスよりも、物語に共感してくれる。
そんな話を聞いたことがあると思います。
実際、事実だと思うのです。
だって、開発した商品の機能やスペック(商品仕様)を聞いても
「へぇーそうなんだ」と思うことはあっても、共感することはない。
でも、商品を生み出す時に、何をヒントにして、どのような紆余曲折があり、
どんな苦労を乗り越えたかの物語を聞く方が「そんなコトがあったんだ」と、
プロセスの中にある感情に触れ共感することも多い。
でも、よくよく考えてみると、
「それって、自分の会社に共感してほしいだけでしょ」と思いませんか?
「俺に共感してよ!」
「僕の会社の物語に共感してほしい!」
と思って発信しても、もう誰も振り向かない。
だって、コロナ禍が長く続き、
どんどん窮屈な世の中になってきた時に、
人は誰しも、自分のことを中心に考えるようになります。
人にかまっている余裕なんてないのです。
「私を救ってほしい」
「僕を何とかしてほしい」
誰もが、そう思っている時に、人の会社の話しになんて共感する暇はありません。
こんな時こそ、
人に共感していったほうがいいのではないでしょうか?
「何が困っているんだろう?」
「どんな不安や不満を持っているんだろう?」
もっと言えば、
「本当に困っていることは何だろう?」
「諦めかけていることって何だろう?」
これを明確にし、なおかつ絞り込んで、自分たちのできるコトを考える。
自社を主役にした物語ではなく、
お客様を主人公にした物語の中で、自社の役割は何かを考えてみる。
そうすると、新しい切り口が見えてくるのです。
自社に共感してもらうのではなく、
お客様に共感し、できることを考える。
相手に共感を望むのではなく、自ら共感する。
相手を変えるのではなく、自分を変えることが大切。
そう実感します。
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