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創造とは記憶である

2020/02/03更新:

 

「創造とは記憶である」

映画監督の黒澤明さんのコトバです。
これ、大好きなんですよね^^

このコトバは、こんな文脈の中で語られています。

 

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今の人たちは基本的に本を読んでいない。
純文学なんかをちゃんと読んでる人はいないんじゃないですか。

それはやっぱり、ある程度読んでおかないとね。
何もないところから出てこないよ。

だから僕はよく「創造というのは、記憶である」というふうに言うんだけど、
本当にそう思いますよ。

その中から出てくるんで、何にもないところに何かが生まれて来やしないって。
実生活の中でも、何かいろんな経験があるわけよね。

その何かがなきゃ創造はできないでしょう。

(大島渚さんと黒澤明さんの対談より、黒澤明さんの言葉を抜粋)

++++++++++++++

 

これは、黒澤明さんが、若い映画監督に向かって言ったコトバなのです。

でも、僕たち商売をする人間にもガンガン響きます。

創造というのは、「新しいもの」というイメージがあるけど、
「過去のもの」から生まれてくるということ。

新しいビジネスの創造は、「過去のもの」=「過去の経験や体験」から生まれていくる。

実際に、ここから生み出されるビジネスは本当に多い。
僕が関わらせてもらっているクライアントさんにも非常に多いんですよね。

 

【過去の経験や体験】これには、2つある。

・自分自身が感じたコト
→自分自身が不便や不満、不安を感じたコト
→自分自身の体験で、他との違いを感じたコト

・自分が他の人を見て感じたコト
→過去の経験の中で、人を見て「なんとかしたい」と感じたコト

 

どんな経験を、どんなカタチにして、なにを創造していったのか。
これは、きっと多くの方のヒントになるのではないかと思います。

 

この過去の経験や体験を見事に、商売のカタチにされているいくつかの例を紹介しますね。

北海道の帯広に本社のある住宅メーカーの社長は、
サラリーマン時代大手住宅メーカーの設計士だった。

その社長は、設計士だったにもかかわらず、営業以上に家を売ることにたけていた。

「どうして、そんなに売れるのですか?」と聞くと、
当たり前のようにこんな答えが返ってきた。

「施主さんは家をつくりたいのであって、買いたい訳じゃない」
「だから、営業よりも設計のほうがいいに決まっている」

”なるほど”と思いました。

自己体験で、設計士として施主さんと接する中で、
施主さんの求めているものが、設計士のできるコトとピッタリくるという体験。

施主さんから見たときに、営業マンは売り込み臭くてイヤだなと思っているなという実感。

こう言ったものが、自分が独立開業するときの大きなヒントになっているのです。

ちなみに、このハウスメーカーは創業5年で、着工戸数地域ナンバー1になりました。

 

ちがった例で言いますと、北九州にある金属加工の会社の専務は、
いつも現場で働いてくれる従業員に「ありがたい」と思っていた。

でも、その工場で働くスタッフたちは、いろいろな悩みを抱えていて、
これを見るたびに「なんとかしてあげたい」と強く思い続けていた。

そんな時、新規事業の話が持ち上がり「誰を一番幸せにしたいのか」を聞くと、
即答で「工場現場で働く人たち」という答えが返ってきた。

だったら、いま工場現場の人たちが困っていることは何か?
それが、どうすれば解決できるのか?

こんなことを考えながら立ち上げた新事業は、1年もたたないのに、
大手企業からの引き合いもくるほどの可能性を見せている。

 

今回は、ブログの記事なので簡単にポイントだけをお伝えしましたが、
このように「過去の体験や経験」をヒントに、商売のカタチにしている人がたくさんいます。

いろいろなところで講演をさせてもらった後、話をお聞きします。

「次は、どうしたらいいの?」
「何からやっていいのか分からない」
「やらないといけないことを教えてほしい」

どうしていいのか分からない方も多いと思います。

 

そんな方も、次のカタチはあなたの過去の経験の中にある

僕は、そう確信しています。

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