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【“人に応える”仕事⑥】”みんなにウケる”は幻想。“この人に届く”が現実

2026/03/11更新:

 

「できるだけ多くの人に来てもらいたい」
「みんなにウケるように見せたい」
「より多くの人に響く言葉を使いたい」

──そう思ってしまうのは、自然なことです。

 

僕も昔はそうでした。なるべくたくさんの人に届けたい、と。

でも、ある時に気づいたんです。

「みんなにウケる言葉」は、誰の心にも届かない。

むしろ、「たった一人」に届く言葉や行動こそが、広がりを生むんだよなって。

 

◆抽象的になるほど、届かなくなる

たとえばPOPを作るとき

「これ、美味しいです!」
「今、大人気です!」
「夏にぴったり!」

──確かに間違ってはいないし、どこにでもある言葉です。

でも、そこに“誰のために書いたのか”がありません。

届かないのは、“心”に刺さってないから。

そして、“誰に”という具体性がないからなんです。

 

◆「この人に言いたい」が原点になる

あるアパレル店で、
スタッフさんが作ったPOPに、こんな一文がありました。

「朝の忙しい時間でも、このブラウスなら1枚でサマになります」
──3人のお子さんがいる○○さんにおすすめしたい1枚です。

この一文に、なるほど!と思いました。

“○○さん”というのは実在の人物ではなく、仮の例かもしれません。

でも、この言葉は、

「誰かの暮らし」「誰かの時間」「誰かの気持ち」を想像して書かれている。

だから届くんだよなって。

 

◆“一人”の奥に、“何百人”がいる

「たった一人に向けて発信して、意味あるの?」
と聞かれることがあります。

あります。むしろ、それしかないと思っています。

なぜなら、
“○○さん”のような状況の人は、世の中に何百人、何千人といるから。

「なんか、私のこと言われてるみたい」
「わかってくれてるなあ」

そう思ってもらえる言葉は、

結果的に“共感の輪”を広げていくのです。

 

◆みんなに向けたら、誰にも届かない

これは販促も、接客も、SNSも、すべてに共通します。

「30代女性向け」よりも、「育休明けで毎朝バタバタのママへ」

「夏におすすめ」よりも、「暑さで寝苦しい夜に、これが助けになります」

「健康にいいです」よりも、「最近、疲れが抜けにくいあなたへ」

“たった一人の状況に寄り添った言葉”が、伝わるコトバになるのです。

 

 

【まとめ】

「みんなにウケる」は、誰にも刺さらない

「この人に届く」を意識すると、言葉が変わる

一人の奥に、多くの共感者がいる

まず“目の前の一人”の暮らし・気持ち・時間に寄り添うことから

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