職業柄、移動する先で定点観測的に見る場所がいくつかあります。
その一つが、品川駅構内のエキュート。
この1年の大きな変化は「値上げ」
2023年はお弁当の平均が1,000円くらいだったのに対して、
ここ最近は1,500円を超えてきました。
パン屋さんをみても、クロワッサンサンドが700円
おにぎり屋さんも、おにぎり1つ350円
お弁当で1,000円を切っていた崎陽軒のシュウマイ弁当も値上げで1,000円オーバーに。
材料費などが上がっているので、値上げは当然のような流れで
見るたびに価格が上がっていった。
これって、どうなるんだろう?
消費者の反応は?
気になって観察していると・・・・変化に気付きます。
どんな変化かというと、
ある一定の値段を超えると、極端に買う人が減るということ。
例えば、おにぎり屋さんでいうと、220円のおにぎりが値上げされていく
220円 → 250円 → 280円 → 320円 → 350円
320円あたりから、店頭で購買するお客様が減り
350円になると、約半分くらいになっているように感じます。
で、おにぎり屋さんはどうするかというと、
商品のバリエーションを減らしていく(最盛期の3分の2程度)
そうなると、余計に魅力がなくなり売れなくなる。
まさに負のスパイラルです。
改めて”値上げ”は、しっかり考えないといけないなと感じるのです。
「原材料が上がっているから、値上げは仕方ない」
これは事実なのですが、これだけを押し通すとお客様が離れる。
だって、原材料の高騰はお客様には関係のないことですから。
だからこそ、値上げをしつつも+αの付加価値を提供する。
・誰に、どんなコトができるのか
・それが、どうしてできるのか
値上げにも、このコト売りの考えが大切だと感じます。
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