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どうしてラーメン屋は、店舗展開するとクセが無くなるのか?

2024/02/22更新:

僕自身、中学生の頃に家族でよく行っていたラーメン屋があります。

店に入ると、豚骨の強烈なニオイがして、
あの匂いがキライだという人もいたけど、僕は好きだったなぁ ^^

メニューも、豚骨ラーメンと餃子とライスのみで潔かった。

それ以上に、働いている人が素敵だったのを覚えています。

でも僕が大学くらいになると、そのお店が店舗展開を出しをし始めたのです。

それと同時に、ニオイもしなくなって、味もスッキリした感じに。

商品のクセが無くなっていくとともに、働く人もだんだん普通になっていった。

その後、チェーン展開していくと、店舗もキレイになり、メニューも増えていくと、
味も人も、正直どこにでもあるラーメン屋になった。

 

 

きっと、店舗を増やしていく中で

「ニオイがイヤ」というお客様や、「クセが強すぎる」という人がいたんだと思います。

キライな人がいないようにと、要望を聞いていった結果、
大好きな人が減っていくということになった。

このラーメン屋に限らず、よくある話です。

万人に受けるものを作り出すと、特徴が無くなり同質化していく。

だから「万人受け」なんて目指しちゃいけないし、
万人のお客様の要望なんて聞いてはいけない。

 

 

誰を一番幸せ人したいのか?

誰を一番喜ばせたいのか?

これを明確にし、その人の潜在的なコトにアプローチし続ける。

いい意味で「人」を選び、「人」を知ることが大切で、
「人」と一緒に展開していくことが大切なんだと実感します。

 

例えば、

ラーメン屋である限り、まずはラーメンで差別化していく。

他にない、自分のこだわりの詰まったラーメンをつくる。

そして、自分のこだわりを形にしたお店やスタッフを作り提供する。

お客様から支持を受けたら差別化の壁が突破され、ここがファーストステップです。

 

 

毎日満席で、SNSでも評判になり、客が客を連れてくるようになる。

そうすると、ほとんどのお店が店舗展開をし始めようとする。

店舗展開したら、どれだけ儲かるかを考え出すことが多い。

せっかく差別化できたのに、拡大化することで一般化していくことになる。

 

 

しかしながら、ここで少しだけ考えてみる。

いろいろなお客様が来ているけど、誰を一番喜ばせたいか。

その人の中には、どんなコトがあって、どうすれば叶えられるかを考える。

むやみに店舗は増やさないことで、なかなか食べれない店舗になり、

これまで以上に一部の客層の強い支持を受ける。ここがセカンドステップです。

 

 

そうすると、強く支持された客層に向かって、ゆっくりと店舗展開やメニュー展開はもちろん、店舗の改装、スタッフの育成をしていく。

より、強くお客様とつながり、お客様と一緒に店を展開していく。

これがサードステップ。

 

 

順に振り返り、言語化してみるとこんな感じです。

①差別化・・・他と違う価値が生まれる

②希少化・・・価値が高まる

③独自化・・・新たな価値を創造できる

このステップを踏んでいくことで、長く愛されるお店や会社になる。

これは、もちろんラーメン屋だけでなく、多くのお店や会社にも共通することです。

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