先日、化粧品小売店協同組合の近畿ブロック大会で
Zoomセミナーをさせてもらいました。
そのセミナーの最初に話をした内容をお伝えしますね。
化粧品に限らず、モノを扱う小売店は、
モノが売れなくなってくると、売れるモノを探し求めるようになる傾向にあります。
でも、モノを追うと危険だなぁと、コロナ禍は特に感じるのです。
例えば、去年の今頃「マスクが足りない!」といって、
「いまマスクを仕入れれば売れるぞ!」と探し回って仕入れた時には、
もうすでにマスクはいきわたっていたなんてことは記憶に新しいはずです。
ちなみに、僕が参考にさせてもらっている東洋経済オンラインさんの、
2021年1月に売れたものと、2021年4月に売れたものランキングを見てください。
※東洋経済オンラインへのリンク
https://toyokeizai.net/articles/-/434818?page=7
たった三ヶ月なのに、大きく変わっているでしょ。
「これが売れてる!」という情報が入ってから、モノをつくったり、
仕入れたりしてはもう手遅れなことも多いのです。
だから「モノは追わない」
だったら、何を追うのか?
その売れたモノの奥にある、ヒトのココロや、ヒトの状況に目を向けてみてください。
例えば、2021年4月のコロナ禍で売れた商品ランキング2位~4位
2位の鎮暈剤
3位の日焼け・日焼け止め
4位のテーピング
などは、1週ごとに大きく伸びていることを考えると、
あきらかに外出や屋外で運動することが増えているんだなということになります。
5位のしわとり剤というのは、衣類のしわを防止するものです。
これが売れているということは、毎日出勤でなく、たまに出勤することが続き、
仕事着などがしわにならないようしてるんだなとか。
ヒトの状況、ヒトのココロに目を向けて、追いかけてみてください。
できれば一般的なヒトを追いかけるよりも、自分の身近にいるヒト、
一番大切にしたいヒトに目を向けて追いかけてもらうほうがいいですね。
「モノを追わずに、ヒトの状況を追う」
そうすることで、お客様の状況が手に取るように分かり、
その状況の中で、
・不安や不満、不便に感じるコト
・興味関心のあるコト
・本当はこんなコトがしたい
などが見えてくるはずです。
それに対して、自分たちの商売で「できるコト」を考え行動していくことで、
お客様との距離は近くなってきます。
そして、確実に「売れる」につながるのです。
モノを追わずに、ヒトを追う。
しっかりお客様の状況とココロを追いかけていってくださいね。
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