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視点ではなく、“起点”から始めよう

2025/07/11更新:

視点ではなく、“起点”から始めよう──売れない理由は、ここにある

「お客様目線で考えているのに、なぜ売れないんだろう──」

現場でよく聞く言葉です。

 

POPの文言に悩み、SNS投稿に工夫をこらし、丁寧な接客をしているのに、

「なぜか伝わらない」「なぜか買ってもらえない」

それは、もしかすると“お客様の視点で見ているつもり”になってしまっているからかもしれません。

「視点」と「起点」は、似て非なるもの

たとえば、ある店舗で販売していた手作りのジャム。

以前は「国産素材100%・無添加・こだわりの味」という、

いわゆる“商品の魅力”を伝えるPOPを使っていました。

これはまさに「お客様目線」を意識したもの。

──安心・安全を求めるお客様には響くはず。そう思っていました。

 

ところが実際には、なかなか売上にはつながりませんでした。

お客様の“不”から始めたら、売れ始めた

その後、あるスタッフが言いました。

「これって“子どもに安心して食べさせたい”って思ってるお母さんのためじゃない?」と。

そこで、POPの文言をガラリと変えました。

『子どもに食べさせるもの、迷いますよね。

このジャムなら、安心して“パンにたっぷり”ぬってあげられます。』

すると、その週から売上が明らかに変わりました。

「こういうの探してたのよ〜」と笑顔で手に取ってくださるお母さんが増えたのです。

 

起点は、“誰かの不安”や“気持ち”から始まる

・誰に、どんなコトができるのか

・それは、どうしてできるのか

 

コト売りの基本とも言えるこの2文を思い出すと、

やはり最初に考えるべきは「誰かの“気持ち”を起点にする」ことなんだと、改めて気づかされます。

「視点」で考えると、自分が主語になる

「起点」で考えると、相手が主語になる

 

視点は、“見え方”の話

起点は、“感じていること”の話

 

これからの時代、商品や情報があふれる中で必要なのは、

「この人は、今、何に悩み、何を望んでいるのか?」という顧客起点に立つことです。

 

今日からできる一歩

・このPOPは「視点」になっていないか?

・このSNS投稿は「起点」から始まっているか?

・今日会うお客様の“不”に、ちゃんと気づけているか?

 

すべてを変える必要はありません。

まずはひとつ、目の前の行動から「起点」にしてみてください^^

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