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アパレル衰退の理由を考えてみた

2020/11/12更新:

 

コロナ禍に入り、アパレル業界の方と話すことが多くなりました。

小売店から、メーカー、専門商社など、
川下から川上まで色々な話をお聞きします。

僕自身も10年間ほど繊維の業界にいましたから、そのころと比べてどうなのか?

そんなことも考えながらお聞きしています。

そうすると、まったく変わっていないことが見えてきます。

もしかすると、それがアパレル衰退の原因なのではないかと感じるのです。

 

まったく変わっていないこととは、

「情報と商品が川上から川下に流されていること」

もう少し詳しく言いますと、

アパレル業界は昔っからパリコレが情報の発信源で、

ここから出た情報が世界にわたり、それをカタチにしていくのが商社が素材を集め、
アパレルメーカーが洋服にしていく。

それを仕入れた小売店が消費者へ届ける。

 

こうして、情報が商品となり、一方的に川上から川下へ流れていく。

洋服はデザイナーの作品であり、

そのデザイナーの作品のファンを創り出すこと。

 

この考え方とやり方が、僕が働いていた20年以上も前と何も変わっていないのです。

ここが大きなポイントだと感じるのです。

 

売り手主導は、成長社会では通用します。

が、成熟社会においては買い手主導になる。

買い手=消費者が、いま生活の中でどんなコトに興味や関心があるのか?

反対に、どんな不満や不安、不便なコトを感じているのか?

 

消費者の中にある「コト」に目を向けて、

その「コト」に対して洋服ができることを考えてみる。

 

情報は、川上から流すものではなく、

川下(消費者)から引き出すことが大切になる。

 

この根本的な視点が変わると、まだまだアパレル業界は活性化する。

 

もちろん、この考え方はアパレル業界だけではありません。

 

住宅メーカーも、設計士が作品をつくり、消費者に押し付けてしまうと厳しくなる。

飲食店も、料理人が自分の技術だけでメニューをつくりだすと難しくなる。

家電メーカーだって同じです。技術だけを駆使して商品をつくっても
「それ、ほんとに欲しいの?」と思うものは売れません。

 

商売は、コミュニケーションです。

コミュニケーションがとれている状態とは、分かち合えている状態です。

いまの時代、分かち合うためには売り手の主張よりも、買い手への協調です。

売り手主導のコミュニケーションから、買い手に寄り添うコミュニケーションへ

情報の取り方を一度見直してみる。

きっと、それが突破口になると信じています。

 

僕自身も、洋服も好きで、繊維の業界に関わていたので、
アパレル業界の活性化をすごく望んでいます!!

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