マーケティングコンサルタント GAEA<ガイア>松野恵介
いろいろな小売業に関わらせてもらって、共通する課題ってあるなと感じるのです。
それは「商品数がどんどん多くなってきている」ということ。
次から次へと新しい商品が生み出される
次から次へと新しい商品が入荷される
入荷された商品を含めて、店頭を整理するだけでも時間がかかる
商品に振り回されて、人に関わる時間がない
例えば、10代のアパレル小売りだとしたら
毎年、数多くのジャンルが生み出されます。
Y2K、サブカル系、地雷系、水色界隈、天使界隈などなど
ひとつの系統がすぐに売れなくなるから、売るために次々と展開しないといけない。
新しい系統が生み出されると、その系統の情報を集め、商品を集め、店頭に並べる。
どんどん在庫量も増えると同時に、店頭が窮屈な状態になる。
売れないから、また新しいジャンルをメーカーは出そうとする。
それに乗っかる小売店。
必然的に増える作業量。
店頭に品出しをすること、売り場を作り替えることで、1日のほとんどの時間を使ってしまう。
大げさではなく、このような状態ですから、仕事＝作業なのです。
そんなことだったら、ネットで充分
リアルの小売業だからできることは「関わる」こと
人が人に直接関われることが、ネットではできないこと
ここが全く活かされない状態になっていることが大きな課題だと感じます。
そのためにも、商品を絞り込む
商品を絞り込むために、お客様を絞る。
それにより、お客様と接する時間を生み出す。
そうすると、お客様のことを知り、お客様のことが分かり、
お客様に必要なことが見えてくる。
そうして広がっていくのが、自然な商売のカタチ
けっして、売るために商品を広げることではない
多くのお客様は、商品なんて求めていない。
だったら、何を求めているのか？
それに対して、何をしていくことがいいのか？
この部分をしっかり考えていかないと、どんどん大変なことになる。
そう感じるのは、僕だけではないはずです。
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