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【奇跡の店舗】

2024/11/27更新:

 

今年の3月、新しくリニューアルオープンする古着屋さんで、

経営者の方と一緒に“ある取り組み”をさせてもらいました。

それは「お客様を喜ばせることだけ考えて動く」ということ。

通常、店舗を運営するときは予算とか、採算分岐点の意識があると思うのですが、

そういった数字の意識は、店頭で働くスタッフには一切持ってもらわずに、

お客様を喜ばせることだけにフォーカスしてもらいました。

キックオフミーティングでの、スタッフブレストでは

「どうしたら、お客様に喜んでもらうのか」を考え、

優先順位を付けて取り組む。

それを、マネージャーや本部のデザイン部門などがサポートする。

 

・現場主導

・お客様との接点第一

この2つをベースに、手段としてコトマーケティングもフル活用させていただきながら、

バイトの方(20歳前後)を中心に動いてみました。

 

いざ動いてみると、

・あいさつなんてしたくない

・お客様に話しかけるのがこわい

・お客様のほうが知識がある時はどうしたらいいのか

そんな課題が続出。

 

それを、みんなでひとつひとつ話し合い、

僕たちもアイデアを出し、課題を順にクリアしていったのです。

売上や、利益のことには一切触れず、

ただ「お客様を喜ばせる」ことだけに集中していった結果

先月のミーティングでは、驚くほど変わっていたのです。

・気軽にお客様と話せる

・お客様と話すことが楽しい

・インスタの交換も頻繁

・自分たちで次々と考え動く

・お客様から元気をもらっていると感じるスタッフ多数

・自分のお客様というより、お店のお客様と言う意識で情報共有

そして結果的に

「来店頻度アップ」

「客単価2割増し」

スタッフのみんなの実感値として、

「確実にお客様(顧客→ファン)が増えている」

と感じている状態になっていました。

 

3時間ほどのミーティングの中で、

取り組んできた報告をお聞きし、出てきた課題についてアイデアを出し、

一緒に考えたりしている中で、ふと思ったことがあります。

「あれっ!?このお店のプロジェクトって、いつからスタートしたんだっけ?」

「お客様と話すのが怖いって言ってたの、いつだっけ?」

それが、7か月前の話しだと気付いたとき、ホントに奇跡のようでした

 

それほど変化がすごかった。

そして、そこから気付かせてもらうことも本当に多かった。

 

 

ある程度の規模になると、どうしても“数字”が頭から離れない。

「それをやったら、売上げがいくら上がるの?」

「お客様がどれくらい増えるの?」

「エビデンスは?」

数字と理由を確認したいのは、失敗したくないから。

売上げをつくるための施策を考えていると、そうなってしまうことが多い。

 

でも、

「服(古着)を通して、お客様を喜ばせる」

それだけを考え、取り組んでみると結果は大きく変わる。

 

そして、その実感から

個人にも、会社にも、新たな自信とノウハウが身につく。

 

数字から離れられない競合他社が気付いていない、

新たな可能性を発見していくのだと実感します。

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