断食道場から戻って1週間、体重は1週間で1キロ落ちました。体重のコト以上に、自分でも驚いているのが食べるスピードの変化。
生れてから今までずっと、超早食いで、それが特徴みたいな男です。それが、断食道場から帰ってから確実に遅くなった。
ゆっくり噛みしめて食べるようになったんです。
誰から注意されてもできなかったことができる。
なんだか不思議な気分です(笑)
ま、そんなことはさておき、断食道場でのビジネスの気づきを今日は書きますね。
伊豆の赤沢温泉にある「やすらぎの里」というところ。
ホームページは⇒ http://www.y-sato.com/
実は、約半年先くらいまで予約が埋まっているのです。
「そりゃ、流行りの断食なんかやってるからじゃないの?」
「特殊なことができるからイイよね」
そんなことを思いましたか?
確かに、そうかもしれませんが、それだけだったら勿体ない。
人が集まるには集まる理由がある。
その理由を知り、自分たちのビジネスにも置き換えられないか考えてみるんです。
実は、この温泉宿の目の前に、個室露天風呂や離れのある高級旅館があります。素晴らしく設備の整った施設です。
でも、おそらくですが、この高級旅館の客室稼働率は年間でいうと約65%くらい。
そして、その前に立つ、それほど高級な設備のない温泉宿が稼働率100%近いのです。
客観的に見て、この「差」は何でしょうか?
基本、温泉旅館は
・客室(お部屋)
・料理
・お風呂
・おもてなし
こういった要素で他社との差別化を図り、集客しようと考えます。だから、お部屋の良し悪しや、料理の出来のようなものがお客様評価の基準になる。つまり、ハード面で勝負しているということ。
いっぱう「やすらぎの里」は、お客室も清潔だし、露天風呂もある。料理は断食食など、ハード面では一通りのことは揃えていますが、実はそれ以外のことにポイントがある。
それはソフト面です。
ノウハウというのかもしれませんし、僕の中では「コンテンツ力がある」といういい方をします。
僕が感じたこの宿のコンセプトは
「生活習慣改善のきっかけづくりのお手伝い」
食べ方が変わればカラダが変わる。
カラダが変わればココロが変わる。
※これがこの宿のキャッチコピーです。
その為に、何ができるんだろうか?
どうすればいいんだろうか?
何が必要で、何が必要ではないのか?
そういうことを考えて、磨き上げた他社にないコンテンツがてんこ盛り。
・1週間の断食コースのメニュー
・回復食のノウハウ
・滞在中に飽きさせない工夫
・体が変わったことを実感できる仕組み
・体だけではなく、頭でも理解するための講座
などなど。
これは、僕がいった上での実感なのですが、
これを無理なく、逃げ出すことなく実行できるということがスゴイ。
これこそ、最高に磨かれたコンテンツだなと思うのです。
ハード面だけで勝負をしようとするのもひとつですが、
ハード×ソフトで独自の価値を目指すのもひとつの方法。
僕だったら、競争をするのではなく、
・お客様にとって何ができるのか
・それが、どうしてできるのか
これを磨き上げて、独自のポジションを作り上げたいですね。
モノがいいのは当たり前と一度考えてみて、ソフト面の強化を図っていきましょう!
それが、独自のポジションを築き上げるポイントです。
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