「1+1=2」
「3×5=15」
僕たちは、答えを求めるための勉強を受けてきた。
そして勉強すれば答えが分かった。
だからか、答えがないものには、
ついつい答えを欲しがったり、
それでも見つからないときは不安に陥り思考停止状態になる。
たぶん、僕たちのクセみたいなものなんでしょう。
でも思い返してみると、
社会に出てからの問いかけに「明確な答え」が示されたことはあったでしょうか?
「どうしたら出世するの?」
「どうしたら商売うまくいくの?」
「どうしたら人間関係がうまくいくの?」
こういった問いかけには、明確な答えなどありません。
でも、幸いなことにヒントは思いっきりたくさん得られるようになった。
ネットで検索して、ブログや動画で、いろいろな人がヒントを教えてくれている。
本屋に行けば、それまでの経験から書かれた本も、たくさんのヒントになる。
知人を訪ねていけば、いろいろと話を聞かせてくれることもヒント。
ただここで、悪いクセが出てしまうんですね。
ヒントなのにも関わらず、答えだと思ってしまう。
「あっこれが答えなんだ!」
「この答えがあれば大丈夫!」
僕は、サラリーマン時代の営業マンの時に答えが欲しかった。
正直、売れない営業マンでした。
売れてる先輩に聞き、本を読み、答えを探していたんだと思います。
聞いて、読んで、「よし!」と感じた時に、できるような気がしたんですね。
「できるような気がした」は、いまだから言えるコトバです。
その時は「できた!」と思った。
ウソみたいな本当の話です。
知っただけで、できた気になった。
でも実際にはできないので、イヤになった。
そして、また別の答えを探すという繰り返し。
もちろん、結果的に「できるようになる」ことはありません。
それが「答え」だと思っているから。
それが大きく変わったのは、答えを探し求めても見つからず、
「景気が悪い」「業界が悪い」「上司が悪い」と周りを悪者にして、
もちろん成果に繋がらず、ストレスで体を壊した時でした。
ストレスで、髪の毛が抜けはじめ、2週間ですべての髪の毛が抜け、
その後も、眉毛、まつげ、ヒゲ、すね毛など体中の毛という毛が抜けました。
悲しみ、嘆き、「なんで俺だけが」と思ったし、
「だれか、なんとかしてよ」「僕は悪くない」と、何か月も思い続けました。
もちろん、そんなことをしても何も変わらずリストラにもあい、
いろいろなことを経て「自分でどうにかする」と決められたのです。
いま思えばなのですが、ここから大きく人生が変わったように感じます。
結果が出てくるのは、少し先なのですが。
行動は、それまでと同じように、人に聞いたり、本を読んだり、ネットで調べたり。
でもその先が変わったのです。
得た情報を、自分の手で自分のものにしようとした。
やってもうまくいかないのは、情報のせいではない。
自分のやり方のせいなのだと。
知らず知らずのうちに「他人軸」だったものが、「自分軸」になったのです。
その時から、情報は答えではなく、僕へのヒントなんだと思えるようになった。
いまから思えばですが、確実に行動が変わりました。
もちろん分かっていてやったわけではないので、偉そうには言えませんが。
そして、成果に繋がると、その行動は加速していきました。
いままでは何だったんだろうと思うくらいに、目の前の景色が変わってきた。
もう楽しくて仕方がありません。
このヒントを活かすか殺すかは、僕次第。
ヒントから、自分自身の答えを自分で創り出すんだ。
そう思えるようになったんだなと。
いま振り返ると、それを可能にしてくれたのは「外圧」です。
「髪が抜ける」「リストラ」という外圧。
なかなか自分からなんて変わることはできないんですよね。
でも、どうしようもない状態にさせられること=外圧が大きなきっかけになる。
僕は、そう実感しています。
このコロナは、間違いなく過去最大の外圧です。
そして日本全国のすべての人に平等に与えられた外圧です。
外圧は、僕たちにとっては、いままでのことを見直すきっかけを与えてくれている。
外圧で、僕たちは大きく変わることができるんです。
外圧で潰れるか、外圧を活かせるか、それは僕たち次第。
こんな時だからこそ、この外圧をおおきなきっかけにして、
これからの仕事に向かっていきたい。
ひとりではココロが折れそうでも、仲間がいれば何とかなる。
「新しい仕事のカタチを創り出す」思いを同じにして進んでいきたいですね。
本当に答えのない時代です。
答えを探し求めるのではなく、ヒントを活かして創りだす。
コロナを最大限活かしていきましょう!!
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