あるセミナー会社の役員の方が、こんなことを言われていました。
「昔は、土曜や日曜にセミナーの申し込みが多かった」
「最近の経営者は、土日は休んでいるようだ」
文間に単語を足してみると、、、
昔(20年~30年前)は週末なども関係なしにガムシャラに働き、
平日は業務をこなし、週末に情報収集をしていたので、
土曜や日曜にセミナーへの申し込みが多かった。
最近の経営者は、土日は休んで、昔のようなハングリーさがなくなった。
簡単にいうと、こんな感じだと思います。
どう思われますか?と聞かれたので、僕は・・・
「そりゃ、ハングリーさはどんどんなくなるんじゃないですか」と。
ここからは僕の考えや視点です。
僕自身、60代や70代の経営者の方と話もさせてもらうし、
20代の大学生へ講義もさせてもらいながら感じることがあります。
僕たちより1周り以上上の世代は、足りない時代を生きてきた世代。
僕たちより1周り以上下の世代は、満ち足りた時代を生きてきた世代。
生まれ育った環境が「人」を創っていくことを考えれば、
明らかに正反対の環境で育った世代であり、
この正反対の環境のどちらにも影響を受けてきたのが我々の世代ではないかと思うのです。
という風に考えれば、
60代の方が、40代の方をみて「ハングリー精神がなくなった」
そういわれるのは当たり前のことだともいえます。
おそらく30代の経営者を見れば「ハングリー精神がない」という表現になる。
※これは世代の全体の話で、もちろんどの世代にも例外はいます
それは、そうなるのは当然です。
足りない時代に、不足を補おうと、何かを得ようとやってきたときには、
ハングリーさが養われました。
でも、満ち足りた時代には、おおきな不足はありません。
モノもそろっているし、旅行にもいける。
愛情も受けてるし、多くのものを与えられて育ってきていますから、
空腹感はないわけです。ゆえにハングリーさは乏しくなるのも当然。
もちろん、どちらの考えが合っているや間違っているということではなく、
育ってきた環境と、そこで受けた感覚や感情が違うだけです。
そう考えると、その中間地点にいる私たち世代(40代)は、
ハングリーさも少しは分かる。
その反対の、ハングリーさがないのも分かる。
そんな、どちらのこともわかる世代だからこそ、
上の世代と下の世代を「つないでいく」ことが大きな役割のように感じるのです。
この「足りない世代」と「満ち足りた世代」は、
これが大きく変わってきます。
この「差」が、これまでの時代と、これからの時代の「差」にも
なってくると考えるので、何度かに分けて書いていきますね。
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