昔、呉服問屋に勤めていた時によく聞いた言葉。
「俺たち、斜陽産業だもんな」
「業界自体が衰退期だしな」
もちろん、もう20年以上も前の話です。
もっと景気のいい話してよ!って思いながら聞いてる中で、この「衰退期」ってなに?と最初思ったんですね。
皆さんご存知だと思いますが、僕はその頃(25歳くらい)知らなかった^^;
もちろん、今は知ってますよ(笑)
よく商品やサービスのライフサイクルとして使われます。
手書きのグラフにすると、こんな感じです。
例えば、新しいサービスが生れると、うまれた時点では、まだ誰も認識していないですよね。だから、ちゃんと伝えないといけないので手間も費用もかかるのが「導入期」
多くの人に認知されてきて、需要が多くなって供給が間に合わない。欲しがってもらって売れる時期だけど、どんどん競合も増えてくるのが「成長期」
需要に供給が追い付いて、落ち着いてきている状態。
競合もひしめき徐々に淘汰されるものもでてくるのが「成熟期」
需要に対して供給がオーバーし、必要とする人が少なくなってくるのが「衰退期」
本当にカンタンにいうと、こんな感じです。
そう考えると、呉服業界の成長期っていつの話だ!?って感じでしょ(笑)業界自体は、衰退期でも、かなりの衰退状態に入っていたんですね。
あなたの業界はどうですか?
あなたの商品やサービスはどうですか?
多くの場合は、成熟期から衰退期に入っているのではないでしょうか。
だって、日本全体がそうですもんね。
「じゃ~どうすりゃいいんだよ」
「仕方なしに衰退していくしかないの?」
と言うことですが、何もしないとそうなるしかない。
だって、全体の流れですからね。
だから若い人は、アジアのまだ成長期の国に出ていく人も多いと聞きます。
「え~日本はもうダメなの???」
と聞かれると、まったくそんなことはないですよと思う。
だってこれは、「何もしなかったら=このままだったら」という条件付きですので。
日本の大きな流れに乗っているのではなく、自分で新しい流れを生み出す。独自の成長曲線を描けるならば、間違いなく可能性はひろがります。
では、どう独自の曲線を描いていくのか?
少し長くなりそうなので、ここからは次回の記事でお伝えしますね。
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