昨日、両国にある丸安毛糸さんの展示会にお邪魔してきました。
丸安毛糸さんは、簡単に言うと「毛糸屋さん」
毛糸から生地の開発をしたり
毛糸からオリジナルの生地にして卸したり
毛糸から製品にして卸したりしている
BtoB法人営業の会社です。
主なお客様はアパレルメーカーさん。
昨日は、2016年の春夏ものを紹介するための展示会だったんです。
最終日だったのですが、本当に大盛況で!
僕自身も、学ぶことが本当に多かった。
シッカリとした商品を開発し、提案されているのはもちろんなのですが、
・今回の企画のコンセプト
・これ以降にも繋がる全体的なコンセプト
・それを体験できる工夫
・それを伝える工夫
・コンテンツの作り方、魅せ方、伝え方
こんな様々なポイントからも素晴らしいなと感じました(^^
いや~行って良かった!
これね、書き出せばきりがないので、今日はまずは一つ絞ってお伝えしますね。
「情報の伝え方」が素晴らしい!!
どこにでもある情報ではなく、オリジナルの情報にして
役立つよう、分かりやすいようにして伝えている。
業界のことを知らない人でも分かるような内容がイイと思うので、、、、
例えば、
「トレンドの伝え方」
これって、意外と難しいんですよね。
僕も、10年ほど繊維業界にいましたから、その辺のことは多少知っています^^;
このトレンドの伝え方って、ちょっと厄介なんです。
業界の人ならば、誰でも知っているもあるし、
感性というか、感覚でとらえるしかないので、分かり辛い。
「あ~トレンドって、こんな感じなのね」
で終わってしまうことも多い(汗)
例えば「トレンドカラー」ひとつとってもそうです。
「これが、2016SSのトレンドカラーです」
と言われても、
「あぁ、こんな感じね」
と答えるしかない。
このトレンドカラーをどう読み取り、どう活用していくのか。
本当は、そんなことを伝えたほうが分かりやすいし、
相手も知りたいんじゃないだろうかと思いつつ、
これがある意味 当たり前と思っていました。
でも、この感性や感覚を言葉にできるとすごく伝わりやすいんですよね。
一つ例をあげます。
①トレンドカラーの特徴を言葉で説明する
「トレンドカラーをみると、「白」という色が何色も含まれているのが一つの特徴です」
「微妙な「白色」の違いを表現することが、トレンドの一つ」
②実際に活かそうとした時の「不安」や「不便」などを伝える
「では、何色もの「白」を使って製品を作るのか?」
「実際やるとなると、それも大変で、コストもかかるのも気になるところ」
③それに対して、自分たちの考えや解決策を伝える
「だったら生地の凹凸をだし、陰影をつくることで「白」を表現するができないか」
「そうすることで、トレンドである何色もの白を表現できないだろうか」
④そのプロセスで出来上がってきたものをみせる
これ、あくまでたとえ話ですのでカンタンに書きましたが、
こんな順番で、しっかりと言葉で伝えてあげると分かりやすくなりませんか^^
「このトレンドカラー、そしてトレンドマップからできた生地がこちらです」
「この感じ、いいでしょ~」
「まさにトレンドって感じですよね」
このような伝え方と比べてみてどうでしょうか?
やっぱり、伝わりやすいですよね。
そして、お客様にできるコトを考えている。
こういったことをシッカリとされているのが、丸安毛糸さんなんです。
トレンドカラーひとつとっても、独自の経験と視点を加えることで立派なコンテンツになっている。
※コンテンツとは「お客様にとって役立つ情報と行動」と定義しています
感性やセンスが大切な業界だということは事実だと思います。
でも、その中でも、しっかりと伝え方を考えていくことって、
やっぱり大切なんだと実感します。
このブログに書いたのは、ほんの一部ですが、
本当に凄まじいコンテンツをもった会社です。
そして、そのコンテンツを生み出すのは、お客様のことを考え、できることを考え続けるパワーが源なんですね。
これからも、お客様に役立つ情報と行動で、
どんどん独自の価値を身に付けていってください!
もちろん、僕もできる限りのお手伝いをさせてもらいます。
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