先日、会計事務所の所長さんと会食していた時のことです。
既存事業の話しから、新規事業の話まで、本当に色々な話をさせてもらっていたのですが、
根本的な考えや発想は非常に似ているのですが、そこへのプロセスが違うんです。
本当に面白いくらい違う。
そして、違うから言い争いになるのという訳ではなく、非常に勉強になるんです。
「あぁ、そういうプロセスもアリか」と。
僕が感心して、話を聞いていると、こんなことを言われました。
「松野さんは、やっぱりマーケティング脳ですね」
「聞けば聞くほど、僕は営業脳なんだと感じます」と。
実は、僕も一緒のコトを考えていたんですね。
会食をしていた、Sさんのプロセスは、
「いかに、クロージングまでもっていくか」ということ。
そして、僕のプロセスは、
「いかに、欲しいと思ってもらえるか」ということ。
これが、Sさんの表現を借りると「営業脳」と「マーケティング脳」ということ。
面白いコトバだなあと思いながら、本当に違うんだなぁと感じたのです。
例えば、2人が同じようにセミナーを開催したとします。
セミナータイトルは、【安売り競争からの脱出法】としてください。
そして、どちらもセミナーのあとに【安売り脱出塾】もあるとします。
営業脳は、
いかに【安売り脱出塾】に申し込みをしてもらうかを考えてセミナーを組み立てます。
マーケティング脳は、
いかに【安売りから脱出したい】と思ってもらうかを考えてセミナーを組み立てます。
実際、セミナーから塾への集客は営業脳のほうがいいのですが、
マーケティング脳のほうが塾に参加してもらった方に成果が出るのも事実なのです。
これは「どちらがいい」という問題ではなく、
「違い」なんだなと思うんです。
「塾にさえ参加してもらえれば、確実に成果は出る」
そう思っているなら、営業脳で塾にたくさんの人を集めることを目的にするといい。
「塾で一緒に成果を出していける人と出会いたい」
そう思っているなら、マーケティング脳でその気になってもらうことを目的にするといい。
結局は、自分自身がどうしたいか。
何を目的にして、それに対してどんな手段を使うのか。
それを合わせていくことが大切なんですね^^
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