ここ数年、「法人営業の営業研修」をさせてもらうことが増えました。
もちろん13年前に僕が独立したころからご依頼はあったのですが、以前とはちょっと変わってきたことがあるんですね。
以前は、営業マンの方に講演をして、それを聞いて
「各自でやれ!」というのが多かったんです。
でも、ここ2、3年は、この「各自でやれ!」が、
「チームでやろう!」に変わってきている。
つまり、マンパワーに頼るのではなく、チームパワーにしていこうという動きです。
正直言うと、マンパワーに頼るほうが楽なんだと思うんですよね。
でも、企業として色々とやっていく中で、マンパワーの限界を感じているし、やっぱり個人で変われるほど甘くないということが身に染みてきたから。
この流れは、やってみて始めてわかることだと感じるのです。
・どうしてチームパワーなのか?
・チームパワーを蓄えたらどんないいことがあるのか?
これを、いくつか書いてみますね。
まず一つ目は、
①成功体験のリセット
自分の成功体験を活かしながら、何かをプラスしていく方法をとる人がほとんどです。でも今は、プラスするのではなく、一度リセットする必要がある。
それだけ、時代が大きく変わり、お客様の状態や求めているものも変わったからです。
そういった意味では、以前の成功体験が邪魔になることが多い。
これって、分かっていてもなかなか変えられないことが多いのです。だからこそ、一人一人ではなく、チームで変わっていく。
自分ひとりで必死で変わるのではなく、チームとして行動し、他の人が変わっていき、成果を上げるのを見ながら自分の意識も変えていく。
リセットするには、他の人と一緒にするほうがいいという観点です。
もうひとつは、
②社内を、競争から共走へ
以前は、社内で成績を競わせてモチベーションを上げるという風潮がありました。
でも、よくよく考えてみると「とった」「とられた」や「勝った」「負けた」というような、社内で競争をするくらい仕事があったということ。ある仕事を如何に早く、うまく取っていくかという意味では競争もよかったのかもしれません。
が、いまはそんな時代じゃない。
社内の競争相手を見る暇があったら、お客様を見て、できるコトを探す。探せたら、やってみる。この時、なかなか一人では難しいことが多くなってきているのです。
だからこそ、チームで取り組む。競争から共走へと変わっていくことが大切だからです。
あとひとつ上げるとするなら、
③新しい文化を創り出す
一人一人が「売上げ」に向かって別行動しているよりも、
皆が一緒になって、
・誰(お客様)に、何ができるだろう
・それは、どうしたらできるだろう
と考えて行動し、共有し、成果を上げる中で、
新しい「社内文化」が創られていくということ。
まだいくつかあるのですが、まずはこの3つが大きなポイントです。
ここ数年は、「チームパワーの強化」のご依頼が多くなってきて、そのお手伝いをしている中で実感するのは、「僕のサラリーマン時代に、会社に足りなかったものだ」ということ。
漠然と、なんか足りないな?なにが必要なんだろう??と思っていたことが、シッカリと見えてきました。
たくさんのクライアントさんと、いろいろなことをさせてもらう中で分かってきたこと。これを、これから多くの企業や人にお伝えできればと思っています。
さぁ、あなたの会社もチームパワーを磨きましょう!
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