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誰もが親の思いを継いで生きている

2015/07/06更新:

ご存知のかたも多いと思うのですが、
僕の両親は、京都で喫茶店を経営しています。

いま僕自身がマーケティング・コンサルタントをしているということは、この店を僕は継いでいません。

それは、父の意志でもありました。

「これは俺の店やから、おまえは、おまえの好きなことをすればいい」と。

大学生の頃、この言葉で僕は就職活動をはじめました。

うちの父親は、あまり多くのことを話さないので、この言葉の真意など、詳しいことを聞きたことはありませんでした。

コトバを聞いた僕はそのまま「僕は継がないんだ」と
受け取ったことを覚えています。

ただ、いまの仕事をして色々な経営者の方とお話しする中で、
それぞれの経験の中から、子供に何か伝えようとしているだということに気付き、父親のコトバの真意を少しずつ理解するようになってきました。

僕の父親は婿養子で、少なからず窮屈な思いをして過ごしてきた。
その中で、できることを模索しながら動いてきたんですね。

だから、窮屈な中ではじめた店を継ぐより、
おまえは自由なんだから、おまえの好きなことをすればいい。

「自分のできなかったことをやって欲しい」

そんな思いが、

「これは俺の店やから、おまえは、おまえの好きなことをすればいい」

というコトバに込められていたんだと実感するのです。

もちろん、最初から込められた思いが分かっていた訳ではありません。

最近になってようやく、気付いたのです。

少なからず、きっと誰もが親の思いを継いで生きていく
少なからず、きっと誰もが親の思いを継いで生きていく

そうやってみてみると、

大切なことは、親の「思い」を継いでいくこと。

その結果で、会社やお店を継いだり、継がなかったりというのが見えてくる。

親が子供を思う気持ちは強烈です。

その「思い」を受け取って、その「思い」を継いでいくことが

すごく大切なことなんだと僕は感じるのです。

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