「神は細部に宿る」といいます。
ディズニー元CEOのマイケル・アイズナー
ギャップ元CEOのマイケル・ドレクセラー
細かいところにまで口を出すことで有名でしたし、
最近では、アップルのスティーブ・ジョブスもそうでしたよね。
以前、ディズニーランドのガイドさんに建物の細部のこだわりなんかを聞かせてもらった時は、
「え~こんな細かいところまで拘ってるの?」
と思いながらも、これが神は細部に宿るということか・・・と感じたことがあります。
その反面、先日ある会社の商品スペックについての説明を聞いている中で、正直それってあまり他社と変わらないよなって僕自身が思っていたら、説明の中で「神は細部に宿ると言いますから」という言葉を聞きました。
ここからは、僕の見解になりますが、
競合他社を見ながら、あの会社とはココが違う、
そっちの商品とはアソコが違うといったように、
売り手として他社との差別化を考えての「細部」に宿るのは、
神ではなく悪魔ではないかと。
例えば、洗濯機を買いに来て
僕 「あの洗濯機と、この洗濯機は、どこが違うのですか?」
販売員「音の大きさが○デシベル違いますし、ボタン操作のしやすさも違います」
僕 「あぁ、そうですか(それって一緒やん)」
という感じでしょうか(笑)
それって、売ってる方が「ここが違い」と思ってるだけで、
買い手は「同じやん!」と感じていることが多くないか?
この違いって、神が宿るよりも、悪魔が宿っている。
そんな風に思えてならないのです。
細部に神を宿るときは、
・売り手ではなく、買い手視点で
・売るためではなく、お客様にどんな価値を感じてもらえるかで
・差別化ではなく、独自化に向かって
こんな感じで、お客様の笑顔を頭の中に思い描いていく中で、細部にまでこだわり、そこに神が宿ってくるのではないかと。
ディズニー元CEOのマイケル・アイズナー
ギャップ元CEOのマイケル・ドレクセラー
アップルのスティーブ・ジョブスも、
そういう意味では、顧客目線のプロ、もしくは自分自身が一顧客として妥協を許さないタイプだったのでしょう。
・どうすれば、お客様に喜び楽しんでもらえるのか
・それが、もっとどうしたらできるのか
その中で、こだわり抜いたことに「細部に神が宿っている」んでしょうね。
「何のためにやるのか」
この視点の違いで、神も宿るし、悪魔も宿る。
根本的な視点だからこそ、見誤らないようにしていかないといけないんですね。
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