
これまでのWebマーケティングの合言葉は、いかにGoogleの検索結果で上位に表示されるか、つまり「検索される努力」をすることでした。
「地域名+業種」で検索したときに、一番上に出てくる。
そうすれば、黙っていてもお客様がやってくる。そんな時代が長く続きました。
しかし今、その大前提が静かに、しかし決定的に崩れ始めています。
これからの時代、企業が目指すべきは「検索される会社」ではなく、「推薦される会社」です。
なぜ「検索されること」の価値が相対的に下がっているのか。
理由はシンプルです。お客様が「検索結果の不純物」に気づき始めたからです。
スマホで何かを検索しても、最初に出てくるのは「広告」ばかり。その下には、SEO(検索エンジン最適化)を極めた、中身の薄い比較サイトやまとめサイトが並ぶ……。
「本当に良い会社を探したいのに、広告やテクニックばかりが目につく」
こうした経験を繰り返す中で、お客様は「検索窓にキーワードを打ち込んで、上から順に調べる」という行為に疲れ、そして不信感を抱くようになりました。
検索エンジンのアルゴリズム(計算式)を攻略して上位に食い込むことは、あくまで「機械」に選ばれるための努力です。
一方で、これからの時代に圧倒的な強みを持つのは、お客様から「あそこなら間違いないよ」と推薦される会社です。
・SNSで誰かが「この会社の対応、本当に感動した」と投稿している。
・知人が「困った時はここがいいよ」と教えてくれる。
・口コミサイトに、具体的な感謝の言葉が並んでいる。
こうした「第3者による推薦」は、企業が自ら発信する100回の広告よりも、遥かに高い信頼性を持ちます。
情報の真偽が確かめにくい時代だからこそ、人は「機械の評価」よりも「他人の信頼」を羅針盤にするようになったのです。
「検索される会社」になろうとすると、どうしても「キーワード」や「スペック」を意識した発信になります。
しかし、「推薦される会社」になろうとすれば、意識すべきは「お客様の満足度」と「語りたくなるような体験(コト)」になります。
推薦される会社には、必ず「語り種(ネタ)」があります。
「あそこの会社は、単に工事をするだけでなく、近所への挨拶回りをここまで徹底してくれるんだ」といった、誰かに伝えたくなるような独自の価値です。
これからのマーケティングは、「どう見つけてもらうか」という技術論ではなく、「どう語ってもらうか」という関係性のデザインへとシフトしていくのです。
「検索」は今でも行われていますが、その役割は「候補探し」から「最終確認」へと変わりつつあります。
「人から推薦された会社を、念のために検索して確認する」という流れです。
その時、検索した先のホームページやSNSに、あなたの会社が推薦されるに足る「あり方」が詰まっているか。
「検索される努力」を否定はしません。
しかし、その情熱を少しだけ「お客様に推薦してもらうための工夫」に向けてみませんか?
次回は、検索の仕方が具体的にどう変わったのか、「『業種+地域』で探される時代は、もう終わりつつある」というお話をします。
もし、明日からGoogle検索がこの世から消えたとしたら、
あなたの会社は誰から、どのように「推薦」されて生き残りますか?
