僕が独立してマーケティング一筋に勉強と実践を繰り返している時、
ふと「このままでは何かが足りない」と感じることがありました。
当時は、マーケティング=手法だと思っていたので、
「手法を駆使すれば売れる」そう思っていました。
約20年前の話しです。
でもね、クライアントさんとたくさんの実践を繰り返していく中で、
「手法だけでは売れなくなってきた」のです。
単純に言いますと、「このコトバをつかえば売れる」というものがあったのですが、
これが年々反応が落ちてくるという事象が起こってきました。
「これは、今後どうすればいいのだろうか?」
漠然な不安をもっていろいろな本を読んだり、人に会いに行ったりしている時に出会ったのが
尾崎里美先生でした。
・心理学
・潜在意識
・イメージトレーニング
こんなコトバにできないこと、もしくはコトバにすると小難しいことを、
自分の言葉で、分かりやすく、楽しく伝えておられました。
「分かりやすい」というのは、本当に大きなポイントです。
「分かりやすい」から「活かせる」のです。
僕は、それまでやってきたマーケティングに、尾崎先生から学んだことを活かして、
「次にどうすればいいのか」を考えていったのです。
すると「伝え方=手法」が、いままで以上に活きてきたのです!
本当に、できるコトをひろげてもらった気がしました。
それを、本当に簡単にいうと「思いと手法のつながり」です。
そんな中、今から10年ほど前の話ですが、
尾崎先生から問いかけられた言葉があります。
【「思い」と「伝え方=手法」のはどっちが先なの?】
このコトバです。
あなたは、どう考えますか?
・思い>手法
・思い<手法
・思い≠手法
僕の記憶が正しければ、その時はこう答えたと思います。
「思いがあって伝えるのが理想ですが、伝える中で思いが出てくることもあると思っています」と。
あなたは、どうでしょうか?
これに、正解も間違いもないと思うんです。
が、僕がクラアイントさんと実践を繰り返す中で実感したものは、
「思いを込めて伝えると伝わる」ということ。
例えば、
「お客様のことを真剣に考えて」という言葉の裏に込められた「思い」が
・こうすると売れないんじゃないか(利己的)
・喜んでもらいたい(利他的)
この2つのどちらが込められているかと言うこと。
もっと別の表現をすると、
「ありがとう」という言葉に込める思いにも、違いがありませんか?
・感謝の時はありがとうと言うべきだろう(べき論)
・こう言う時は、ありがとうと言おう(理論)
・感謝(感情)
伝わってるでしょうか?
コトバは同じでも、伝わり方が変わってくるのです。
「そんなの、言葉が同じだと一緒じゃないの?」という方もいらっしゃると思います。
これが全く違うんです。
同じコトバを使っていても、伝わり方が違う。
特に、ここ数年は確実に反応の違いが出てきています。
※20年前は、それほど違いが出ませんでした
だからこそ、もう一度考えてみて欲しいのです。
・誰に、どんなコトができるのか
・それは、どうしてできるのか
もし考えても、なかなか思いつかない場合は、
こちらから考えてみてください。
「営業や販売の立ち位置から離れ、お客様の何のお手伝いをしているのか」を。
モノやサービスを売ることが仕事ではなく、
お客様の何のお手伝いをすることが仕事なのか。
ここに「思い」につながる一歩があります。
【思いを込めて伝える】
そうすると、いままでの手法がより活きて「伝わる」はずです!
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