1月11日の日経MJの2面の記事に目がいった。
DeNA球団のファンづくり
「まず顧客知り、戦略ブレずに」
プロ野球球団のファンづくりの一つの法則で、
「チームが強くなれば観客動員は増える」というものがある。
勝てば応援に行きたくなるし、必然的に観客が多くなる。
だから、その年に優勝したチームの観客動員数が増えるのは当然なのです。
が、、、ここ数年、最下位か、ひとつ上の5位にしかなっていないDena球団の観客増加数が12球団でダントツ1位だという記事なのです。
では、DeNAは何をしたかと言うと、もちろんいろいろなことを繰り広げていくのですが、シンプルに「軸」としてやったことは、まず何種類かのアンケート調査をもとにメインターゲット(一番喜んでほしいお客様)を定めたのです。
「20代~30代のアクティブサラリーマン」
そして、この定めたターゲットからブレることなく、次々と話題作りを仕掛けていったことにある。
そう書かれていました。
この記事を読みながら感じたことがあります。
ひとつは、やっぱりターゲットを絞り、そのターゲットに喜んでもらうためにはどうすればいいかを愚直に実践していく。
・誰に、どんなコトができるのか
⇒アクティブサラリーマンに仕事帰りに楽しんでもらう
・それが、もっとどうしたらできるのか
⇒特設のビアガーデンやボックスシートの導入、B級グルメイベントなど
このシナリオを決めてやり切ることで、チームが強くならなくても成果が上がるということ。
新聞には、こうも書かれていました。
ビジネスにおける失敗の多くは、ターゲットやポジショニングの途中変更によって生じる。
一貫性をどれだけ貫けるかが、ビジネスの成果を左右するのだ。
本当に、その通りだと思う。
ちょっとやってダメだったら、すぐ次!なんて考えでは、いつまでたっても成果なんて出ないのである。
そして、もうひとつ。
「個人のファンと、チームのファンの作り方の違い」を感じたのです。
個人の場合は、やはり素晴らしい選手か、特徴のある選手にファンがつく。つまり「個性」が大切になってくるし、「華」のようなものも必要なのかもしれない。
でもチームの場合は、このDeNAの話題にもあるように強くなくても、
・一番喜ばせたいお客様は誰なのか。
・そのお客様にどうやって喜んでもらうのか。
こうして、お客様を起点にできることを広げていくことで、
それが選んでもらえる理由になり「個性」にもなってくるのだ。
個人は、自分を中心としたファンづくり
チームは、お客様を中心としたファンづくり
こうして、しっかり区別しながら「ファン」を獲得していくシナリオを考えていかないといけない。
個人のファンとチームのファンは違う。
ジャイアンツのファンであっても、広島の黒田や前田健太を好きな人はいっぱいいるんだから当たり前。
だからこそ、個人とチームのファンづくりは、シッカリ別で考えていかないといけない。
そして、会社と言う組織(チーム)にとっては、チームのファンをいかに増やしていくかと言うことがやっぱり大切なんだということですね。
←NEXT コラボは化学反応するから面白い
手放すことで、次が手に入る PREV→