「楽しい仕事」とは?
そう聞かれたら、それぞれに色々なことを思い浮かべるのではないでしょうか?
ちなみに僕はというと、
・お客様から頼りにされ
・お客様に本気でありがとうと言われ
・料金を喜んで払っていただける
それが、チームでできたら一番楽しいと感じています。
そういう意味では、コトマーケティングを通して、1社でも多く、1チームでも多くの、こんな楽しい仕事ができるようにお手伝いをしていきたいのです。
それに必要なことは、この2つ
・誰に、どんなコトができるのか
・それは、どうしてできるのか
そう、本当にシンプルなことです。
だれでも、実践できることです。
楽しい仕事に、特別な才能や特殊な技術は必要ない。
本気でそう思っています。
だって、もし才能や技術が必要ならば、一握りの人しかできないじゃないですか。
そんなことは決してない。
楽しい仕事は、誰にでもできる。
そう確信しています。
その確信を持たせてくれたのが、ある喫茶店の店主なのです。
その店主は、もともと友禅の型紙彫りの職人でした。
でも、呉服も着なくなり、型が必要なくなり、どんどん仕事がなくなってきたのです。大好きな仕事も社会にとって必要でなくなり、1~2年は工場などで働き食いつないだのですが、それも難しくなり商売を始めることを決意します。
でも、商売なんてやったことない、お客様もいない、料理も作ったこともない、経営も知らない。何もないところからのスタートするしかありませんでした。
義理の父親と母親が農業をやっていたことで土地はあったので、
その土地に建物を建てて喫茶店をはじめたのです。普通に考えたら、どう考えても上手くいくはずがないこの挑戦ですが、大方の予想を覆してオープン当初から大繁盛するのです。
なんにもなかった店主が一体なにをしたのか?
店主は、お店がオープンするまで近所の街中を歩き回りました。
国道で通る車をみては、、、この人たちはどこからくるんだろう?朝ご飯は食べてるのかな?なんてことを考え、何かできることはないだろうか?と。
PTAの会合に参加して、耳を澄ましていると、、、「たまには外でミーティングしたいわよね」というコトバを聞くと、何かできることはないだろうか?と。
近所のご夫婦と話していると、、、「日曜の朝ぐらいはゆっくりとブランチにでも出かけたいわね」というコトバに、何かできることはないだろうか?と。
近所を歩いては、人を見て、人と話し、人にできることはないかと考えたのです。
結果、朝の7時オープンにしたのは、工事現場に行く人が現場に行く前にお腹いっぱいになってもらうため。10人程度のミーティングルームをつくったのは、PTAや子供会の会合で使ってもらうため。モーニングを5種類用意したのは、ご家族連れでも其々に喜んでもらうため。その他にも、お花や書道の教室の先生にできることは?ひきこもりの子供にできることは?高校を中退した子にできることは?などなど、常に人を見て、人にできることを考えてきた結果、オープンから約40年繁盛し続けたのです。
そして店主が75歳になるその年、引退を決意します。
引退を決めてからは、いつにも増して満席の店内。
閉店1週間前からはお客様から花束がいっぱい届いて、店中を埋め尽くすような状態に。
最後の日には「俺たちの居場所がなくなるのは寂しいけど、長い間ありがとう」そうお客さまに言われ、惜しまれながら店を〆たのです。
商売をしたこともない店主が、オープン1年目から40年間
喫茶店を繁盛させ続けたのです。
これに、特殊な才能や、特別な技術があったかというと、そんなものはまったく必要ありませんでした。
必要だったのは、人を見て、人を知り、人が人にできることをする。
すごくシンプルなことだけだったのです。
どうして、そんなに詳しく知っているのかって?
それは、僕の両親だからです。
僕は、こんな両親の後姿をみて育ちました。
だから、仕事は楽しいし、繁盛は確実に想像できると信じています。
お客様にありがとうと言われ、頼りにされ、料金を喜んでお支払いいただく。そんな仕事は、けっして難しく特殊なことが必要なのではなく、きっと誰もができることを、しっかりとすることで可能なんだと思えます。
・誰に、どんなコトができるのか
・それが、どうしてできるのか
これをベースに、きっとお客様に喜んでもらえ、繁盛し、仕事は思いっきり楽しくなる。特殊な能力や、特別な技術がなくても可能なのです。
この原則を守り、しっかりと行動に移していけるようにたくさんのクライアントさんと実践を繰り返し形にしてきたのが、コトマーケティングです。
あなたが楽しく仕事をするための、お役に立てれば嬉しいです!
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