松野恵介のサラリーマン時代

呉服問屋さんって、いかにも古そ~って感じでしょ。まさに、その通りで。入社後、まずは呉服のこととか何も知らないんで、社内で商品について色々な部署をまわって勉強するんですね。

半年間勉強した後、営業に出るのですが、基本はルートセールス。
お客様は、全国の呉服屋さんです。
担当のお店を先輩から引き継いでもらって挨拶に行くんですね。

「こんにちは!今度担当になりました 松野です!宜しくお願いします!!」
ってな感じで挨拶すると、
「お~若くて元気があるな~じゃ~コレからやってもらおか!!」
って差し出された右手には・・・・・ 【バケツと洗剤とタオル】

何か分かりますか?

そう!洗車です。社長の車をまず洗いなさいってコト。
ちょっと信じられないでしょ。まだ、こんなことがあるのかって?
でもね、まだ入社したての22歳、23歳の頃でしょ。
これも仕事なんだ!と言い聞かせて必死にやってました。
かわいい頃だったな~(笑)

でもね、半年経っても、1年経っても同じ。変わりなし。

さすがに、このままでいいのか?って思いますよね。
もしも、もしもですよ、このまま40年間も働くとしたらって考えたら、
コレは違うんじゃないの?って思った訳です。

で、何をしたかって言うと、「これからの問屋はどうあるべきか!」なんて企画書を書いて、当時の取締役部長に持っていった。
「部長!仕事終わった後 1時間ほど時間をいただけませんか?」って。
いい部長で、すぐに時間を作ってくれて話を聞いてくれた。

でもね、半年経っても、1年経っても同じ。変わりなし。
さすがに、このままでいいのか?って思いますよね。もしも、もしもですよ、このまま40年間も働くとしたらって考えたら、コレは違うんじゃないの?って思った訳です。

で、何をしたかって言うと、

「これからの問屋はどうあるべきか!」なんて企画書を書いて
当時の取締役部長に持っていった。
「部長!仕事終わった後 1時間ほど時間をいただけませんか?」って。
いい部長で、すぐに時間を作ってくれて話を聞いてくれた。僕の話をしっかり聞いてくれて、いい感じだな~と思いながら一通り話した後、部長が言った。
「松野、お前の言うことはよく分かる。けどな・・・・・」
「会社は、そんな簡単に変われないんだよ」って。

僕には、分からなかった。「分かるのにできない」と言うその意味が。で、僕なりに考えたわけですよ。何が原因で、何かできることはないのかと。そこで思いついたのが、「そうか!実績も上げてない営業が何を言っても無理だよな」ってこと。
それまで、あんまり真剣に営業していなかった僕。
これをきっかけに必死こいてやるようになった。

僕のいた会社は、営業成績の優秀な人に毎月賞金が出るから、
賞金目当てに頑張る人は多かった。
でもね、僕は賞金目当てには何故か頑張ることはできなかったんです。

けど「会社を変えるために」って目標ができたとき、
急に頑張ることができるようになった。でも、ほんと大変ですよね。営業って。
色々なことがあったけど、その結果、ベスト5くらいに入れるようになってきたんです。

で、もう一度 部長に話にいった。想いを込めて、ひざを突き合わせて話した。

でもね、結果は同じだったんです。
「松野、お前の言うことはよくわかる。でもな・・・・」  一緒か。。

でも、次にできることはなんだ!そう考えて、いろいろなことにチャレンジした。
でも、やっぱり会社は急には変われないんだ。

やれることを考えて、実践して、かなわなくて、また実践してかなわない。
この繰り返しをして、だんだんとやることがなくなってくると、どうなるか?

自分自身に信じられないくらいのストレスがかかってくるんですよ。
もう、自分が壊れそうなくらい。そうすると、からだが異常に反応して変化が起こる。
自分の弱いところに症状が出てくるんです。
ある人は「胃」ってこともあるし、「アトピー」なんてこともあるらしい。

僕は・・・・こんなになってしまいました(笑)

matsuno05

いまだから笑って話せますけど、当時は辛かった。
25歳くらいのときですから、まだまだ格好を付けたい年頃。
そのときに2ヶ月ほどで全部抜けてしまいましたから。
それも、毛という毛、頭の毛が最初で、眉毛、まつ毛、ヒゲに脛下も。

今でも覚えていますけど、飲酒とかの検問では、いつも車から降ろされて30分は離してもらえませんでしたからね(笑)こわかったな~あのときの顔。眉毛やまつ毛がなくなると、人相って変わるんですよね。で、毛という毛を失って、そのとき思ったんです。このままではダメだと。

「他人や会社を変えるのはやめよう。そんなコトはおこがましすぎる」と。
「自分ひとりでできることを始めよう」そう思ったんです。

で、昼間は営業活動をしているわけですから、スキにできる時間は「夜」だけ。夜にできることと言えば・・・・そのとき、僕の頭の中で考えられたのは、

〝水商売〟と〝インターネット〟でした。

で、いまさら水商売もなんだったんで、そのときはじめてパソコンを購入してネットを始めたんですね。
最初からスキだったわけでも、得意だったわけでもなく、
「できることがネットしかなかった」からが理由でした。

それからは、いろんなモノを売ってみました。
アレも、コレも、○○も…

おっと…
この話をすると尽きないので、続きはまたお会いした時に。(笑)

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